文学部・文化社会学部共通科目「知のフロンティア」

東海大学旧文学部、現在の文学部と文化社会学部との共通科目に「知のフロンティア」という科目があります。

最近の授業形態は「一つのテーマに、複数の教員が講義を持ち寄り、多角的多面的に考えよう」という科目になっています。

旧文学部には14の学科・専攻がありました。「知のフロンティア」はそれらの学科・専攻の学生を対象に授業回数15回で開講義されます。一人の教員が担当すると、テーマがその先生の専門領域に偏るし、また自学科以外の学生を相手に負担にもなる。

ということで考案されたのが、「各学科・専攻から教員一名、一回講義する」という方法です。ただ、それぞれが好き勝手に講義していては授業にならない。ならば「一つのテーマを立てて、それに関わる講義をしていただこう」という企画になりました。

ただし、テーマを立てた教員は15回、講義隣席の上、講義後に学生を交えて、講義内容とテーマとの間をつなぐ司会をする、学生は講義後にリアクション・ペーパーを提出する、という形にしたので、テーマを立てた先生は、ものすごい負担になるんですけどね。

 

そして、そのアイディアを出したのが、私w。長い間、司会をつとめてきましたが、その苦労については『魔法少女まどか☆マギカ講義録』(新典社新書71)のあとがき(「まど☆マギ授業裏話」)に書いた通りです。

で、引退。いまは別の先生が担当しています。

 

さて昨日の5限の「知のフロンティア」は日文担当、ということで私に白羽の矢があたったのですが、そういうわけで初めてゲスト講師をつとめました。

いただいたテーマ、最初は「古事記と人」。。。。。。はぁ!?

で、最終的に「文化と人間」。

今回は「人」が基盤テーマなのだそうです。

というわけで、まあいつもの「文学論」から始まって「カルチュラルスタディズ」まで、「民俗学」をキーワードに話してきました。

内容を一口でいうと、

「生活の中から文学はたちあがる」

ということです。

「文学」とは「伝達行為とその周辺」に生まれる表現美学。

伝達の発信者も受信者もそれぞれの生活環境を持っている。

だから「生活の古典」を研究する民俗学と文学研究はリンクする。

というようなお話しでした。

レジメは個人ブログ(教員紹介にリンクはってあります)にいずれUPする予定。

 

午前中のコラボ授業、5限(17:15~18:55)の「知フロ」と、

昨日はイベントばかりの一日でした。

………つかれた。。。