湯浅先生、学園オリンピックで「方言」の授業

東海大学には学園オリンピックといって、付属高校・中学校の生徒から公募と審査で選ばれた者を対象に夏休みに合宿して才能を伸ばす独自の教育プログラムがあります。

 文化部門8部門の中の国語部門は文化社会学部の文芸創作学科の先生方が中心として群馬県にある本学嬬恋高原研修センターに合宿して学術指導をしていますが、日本文学科の先生も参加しています。

 去年までは古典文学の志水先生が講義していましたが、今年から日本語学の湯浅先生に交代しました。

 施設のラウンジを教室に、湯浅先生の講義テーマは「ヴァーチャル方言・方言コスプレ」。

 本来、地域と結びついた生活の中で話されていた「方言」が、現在では「〇〇らしさ」を表現するためのことば、気分の切り替えのためのツールとしてのことば、キャラクター演出のことばなどとして使われ、話し手と土地との結びつきとは関係なく、衣装を着替えるように用いるようになっています。それを話題として生徒たち(中学1年生から高校3年生まで)の声もききながらの90分間の授業でした。

(報告:六條院惟光)